文教大学大学院 人間科学研究科 30周年記念サイト

斉藤 茜(2018年度修了)

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この度は、文教大学大学院人間科学研究科の30周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。私は修士課程修了後、心理職として埼玉県に入庁し、この4月で6年目となります。児童相談所での勤務を経て、現在は発達障害総合支援センターで働いています。現在の職場は、主に発達障害支援のできる人材育成を行っている機関です。直接支援を行う児童相談所や、支援者の育成に携わる発達障害総合支援センター等、所属によって業務内容が大きく異なるため、様々な経験を積むことができています。

私が文教大学大学院に在学していたのは、平成29年4月からの2年間ですが、学部時代から文教大学へ通っていたため越谷キャンパスには計6年間お世話になりました。大学院に入学したばかりの頃は9号館への道が遠く感じ、電車が遅延し遅刻しそうになった際等には、何故こんな奥まった場所にあるのかと、怒りにも似た感情を覚えたこともありました。しかし、通い慣れてくると緑に囲まれた静かな空間が心地よく、気が付くと授業がない日にも皆が院生室に集まる程に落ち着く居場所となっていました。

大学院在学時代は、授業、実習、修士論文と、常に忙しなく過ごしていたことを覚えています。学部時代に比べ自分自身の課題と向き合う機会も増え、落ち込むこともありましたが、同期たちと支え合いながら乗り切ることができました。その中でも特に覚えているのは、修士論文の提出日当日のことです。製本作業を同期たちで協力して行い、皆で提出し終えた時の達成感は今後も忘れることはないと思います。大学院修了後も、同期たちとは公認心理師?臨床心理士試験に向けて定期的に勉強会を行い、無事に資格を取得することができました。また、先輩方は親身になって進路等の相談に乗ってくださいましたし、後輩たちには研究のお手伝いを沢山していただきました。このように、自然と協力し合える学生が多いというのは、文教大学大学院の学生の良さではないかと感じています。

そして、先生方に熱心にご指導いただいたこともよく覚えています。先生方からの温かく、時に厳しいご指導があったからこそ、今の自分があると思っています。現在は、発達障害総合支援センター主催の支援者向け研修の中で遠藤愛先生にご講義をいただいており、修了後も母校と関わる機会があることを嬉しく思います。

まだまだ未熟者ではありますが、大学院で学んだことを日々の業務に活かし、地域に貢献できる人材になれるよう今後も精進していきたいと思います。

結びに、文教大学大学院人間科学研究科の益々のご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。


斉藤 茜

2018年度修士号取得 臨床心理学専攻
埼玉県発達障害総合支援センター