文教大学大学院 人間科学研究科 30周年記念サイト

金子 和弘(2011年度修了)

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学生時代に得た経験は学術的な知識や技術だけでなく、同級生や研修等での出会いからも多くの学びを得ました。同じゼミ生と学術研究を介して切磋琢磨した経験や、幸いにも一企業の開発中製品の有用性検証実験に実験者として携わる機会、リハビリテーション現場での研修の機会などの縁にも恵まれていました。また、在籍中に児童相談所の補助指導員職を紹介されたことがきっかけで、児童指導員の職種で自身が培ってきた専門性を活かせると思い、修了後は保育園や児童?高齢者福祉施設の管理運営をする企業で勤ています。福祉?学習支援業界にて、利用者対応という対人サービスを主とした職種であり、学童クラブの児童指導員、地域福祉センターの利用者支援員の経験を経て、現在は学童クラブの施設長補佐として勤務しています。

多様化する社会環境において、利用者の個人特性や相談内容も多様です。個人を中心に複合的な視点から、科学的に人を理解する人間科学を専攻してきた私だからこそ、できる形の児童、利用者支援や相談対応を実践しています。また、個人を理解し、適切な支援をするためには、とりまく社会資源がチームで動くことが重要であり、学生時代に培った個人を複合的な視点で捉える人間科学的な観点と経験則が、チームで見守る支援に活かすことができる私の専門性でもあります。

文教大学大学院人間科学専攻で得た経験すべてが、私の専門性の礎となっています。

本手記を以て、創設30周年の祝辞とさせていただきます。


金子 和弘

2011年度修了 人間科学専攻