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松嶋 淑恵(2010年度修了)
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この度は、人間科学研究科が創立30周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。 私が人間科学研究科に入学したのは2009年度でした。それからもう15年経ち、時の流れの早さに驚かされます。私は学部生としては臨床心理学科に入学しましたが、在学中に社会と人との関係という視点に興味を深め、人間科学研究科に進学することに決めました。
大学院生としての日々は驚くことばかりで、課題や研究に向き合っていくのは楽しくありながらも時に過酷でもあり、院生室で同期や先輩の方々と語り合ったり、時には弱音を聞いてもらったりすることなしには成し遂げられなかったと思います。
現在私は、公立小学校で学校事務職員として勤務し始めて10年を超えました。まさか学校に勤めるとは、以前は考えておりませんでしたが、研究科で学んだことがこんなにも役に立つ職業も他にはないのではないかと感じています。
学校事務は、多様な児童や家庭に寄り添っていく職であり、研究科での学際的な学びが生きています。体、心、社会の視点で子どもをまなざすことで、さまざまなバックグラウンドにある子どもたちを支援することができるのではないかと考え、縁の下の力持ちの立場ではありますが、子どもたちの健やかな成長を見守っています。子どもたちを取り巻く教育環境が激しい変化にある中でも、その中に大切な軸を見つめることが必要であり、それが何かを考える基盤を研究科で学ぶことができたと思います。
暗いニュースが多い昨今ではありますが、子どもたちの成長を間近に感じながら、私自身も新たに学ばされることの多い今の職には励まされることも多く、研究科での学びに更に磨きをかけてくれるようです。
末筆となりますが、人間科学研究科の今後ますますのご発展とご多幸をお祈りし、ここで学ばれる方々がそれぞれに豊かな知恵を得て、よりよい社会を編み上げていかれることを祈っています。
松嶋 淑恵
2010年度修了 人間科学専攻
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