臨床相談研究所の沿革
ホーム>年表>臨床相談研究所の沿革
文教大学大学院人間科学研究科付属臨床相談研究所の起源は、1968(昭和43)年に当時の立正女大学児童学科が設立された時点まで遡る。児童学科開設と同時に、水島惠一(元家政学部、人間科学部教授?学長?本学名誉教授)を中心に幼児?児童発達臨床プロジェクトが発足し、それに伴って立正女子大学付属相談部相談室(室長 水島惠ー)が開設された。翌1969年には同プロジェクトの研究報告書『幼児発達臨床と精神衛生計画の研究』が刊行された。相談部の当初の目的は、幼児?児童および家族の相談と指導を行い、また広く地域の精神衛生に関する知識の普及と啓蒙を図ることであった。相談室は臨床実践の場として、外来の相談活動をはじめ児童学科のカウンセリングコースの学生たちが実習生として相談活動に参加し、地域に開かれた相談室の素地をつくっていった。
1976年に校名が文教大学に変更されたことに伴い、文教大学付属相談部相談室(部長 高柳信子:元家政学部、人間科学部教授?本学名誉教授)に名称を変えた。家政学部改革以降は人間科学部がすべてを引き継いだ 。さらに1993(平成5)年に大学院人間科学研究科の開設に伴って、大学院人間科学研究科付属臨床相談研究所に名称変更した。また、大学院人間科学研究科臨床心理学専攻が財団法人日本臨床心理士資格認定協会から臨床心理士養成1種指定校に指定されたことに伴い、臨床相談研究所はそれまでの相談活動に加えて、大学院生の臨床実習教脊?研究機関としての役割を担うことになった。
1993年からの所長は、岡堂哲雄(元人間科学部教授?本学名誉教授)、伊藤研ー(元人問科学部教授)、今野義孝(元人間科学部教授?本学名誉教授)、土沼雅子(元人間科学部教授?本学名誉教授)、池田暁史(元人間科学部教授)、布柴靖枝(人間科学部教授)と引き継がれ、2024年度現在、須藤明(人間科学部教授)に至っている。
相談室の設備については、創設当初の旧 3号館から、旧図書館(現11号館)、6号館、旧幼稚園(現12号館の場所)へ移転し、2007年に現在の9号館に至っている。2008年には旧介護実習室を改造して面接室、プレイルームを増やし、相談活動の一培の充実を図ってきた。
(『文教大学学園創立90周年史』より引用、一部改変)