竹林紀雄ゼミナール
イメージフォーラム3階「寺山修司」(東京?渋谷) 2019年2月2日
竹林紀雄ゼミナールが目ざすもの
変容する映像メディアに対応した映像表現教育を拓く

5G、ストーリーミングプラットフォーム、8K等、技術の進化に伴い映像メディアを支えるテクノロジーは大きく変化し、テレビ、映画、インターネットなど映像メディア業界を取り巻く環境は大きく変化しています。このようななかで、竹林紀雄ゼミナールでは、映像業界と連携し、次代の映像メディアを支える人材育成を視野に入れた映像表現教育に取り組んでいます。具体的には、様々なジャンルの独創的な映像作品を鑑賞し、映像表現への理解を深めると共に、映像作品の制作に取り組むことで、履修学生の独創的な映像表現力を涵養し、卒業後の活躍につなげます。
ゼミナールでの課題映像作品の制作に臨むにあたって竹林ゼミ生に求めるのは、これを課題として捉えるのではなく、対外的にも「作品」として主張できるものを手掛ける姿勢をもつことです。優秀な作品は、イメージフォーラムフェスティバル等、国内外の映画、映像フェスティバルに積極的に橋渡しをします。また、例年、選抜された学生映像作品は、映像表現教育の先進校が集う「インターリンク学生映像作品展」に出展するなど、積極的に学外で発表を行っています。


専門性を高め独創性を養う映像表現教育
また、ゼミ生全員参加で合宿形式の研修も行っています。毎年、3泊前後で国際的な映画祭などへ参加し、世界を舞台に活躍する映像の表現者と交流します。この他にも、学外での映像作品の鑑賞や映像フェスティバルへの参加、またテレビ業界や映画業界の第一線で活躍する方々によるレクチャーや交流も行います。このような交流で得た知見やネットワークは、ゼミ生の就活にも活用されている。
このような竹林ゼミの教育のベースとなっているのが、メディア表現学科「映像表現Ⅰ~Ⅱ」、「映像表現論」、「ドキュメンタリー論」、「映画史」等の専門科目です。このような科目で、映像メディアに共通する表現の基本セオリーを学び、これを理解した上で、ゼミナールに入るからこそ、独創的な映像表現に挑むことが出来るのです。




インターネットとの融合で進化する映像メディアにも適応できる人材育成

近年、「若者のテレビ離れ」が懸念され、テレビは、先行きが不安な業界だと思われがちですが、実はIT技術の進化はテレビを中心とする映像メディアの未来を拓くものでもあります。インターネットに取って代わられるのではなく、インターネットとのコラボレーションを進化させていくことで、これまでのテレビの概念を超えたコミュニケーションメディアとして、より視聴者に近づいていくのが近未来のテレビの姿です。
プロフェッショナルとして活躍するゼミのOBOGからも担当業務がインターネットへのシフトしていることを耳にするようになりましたが、竹林ゼミで培った独創性に軸足をおいた映像表現力は、インターネットのフロンティアを開拓する上でも活用できることを信じて疑いません。映像メディアを取り巻く状況がどのように変化しようが、最後に残るのは、独創性に溢れたクオリティの高い映像コンテンツを制作できる表現者です。竹林ゼミは、進化する映像メディアにも適応できる人材を育成します。